Tanabata Project

たなばたのためのプロジェクト

第一弾 「七月七日に」


 

 

オランダ・レンガの破片が入っている。レンガは砕くと、中の色はまたちがった味わいをみせる。ひとつひとつ手で表面を削ったものを「ハツリ」といい、かなりぜいたくな建築材となる。
あるとき、藤色のレンガがほしい、と言われたことがあるそうだ。試作品をもって行くと、相手は正直、こんなものかとガッカリしたそうだ。しかしそれを砕いてみると、まさに欲しかった色そのものということがわかったという。
願いも、本当に自分がそう思っているものかどうかは、わからないのかもしれない。

 

What did the soil want to be?
土は何になりたいと願ったのか

 

 


It's my pleasure to see your smile so I forget my wishes.
そのスマイルを見ていると楽しい気分で願いなんか忘れていたよ

This stamp has sent your wish to me.
願いは切手とともに届けられました

The more I wish I try to tie red ribbon many times.
願えば願うほど何度も結び直してみる

 

作者とは面識がなく、遠方に住んでおられるのだが、偶然にも7月7日には用あって私の住む街仙台に4時間ほど立ち寄られたそうである。写真上のように、物干し台に飾る予定でいたそうだが、雨を心配して室内に飾られたという。
生活の中でかなでられるそれらのものが、ふと別の言葉を語りはじめるとき。

 

 


 

わたしの願いはケーキのように焼きあがる

 

この7月7日のプロジェクトは、8月の仙台七夕の際に行われるロジアートへの出品作品を考える中で生まれてきたものなのだが、そのアイデアはこの作者のところにケーキを買いに行く車の中で得たものだ。おそらくはまだ輪郭線すらない私の話に、作者は当惑したにちがいない。
息子さんがタイ語を学んでいるので、タイ語で、とお願いしていたのだが、日本文をそのまま訳すととても「恥ずかしい」表現になってしまうのだという。別にタイ人の知り合いがいたので、そちらにも聞いたところ、やはり同じことを言われたそうだ。
入っているのは白い小麦粉。うすい茶色がかった紙は、大地をイメージしているようにも受け取れる。

 

 

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