「中学校に虹をかけよう」
"Yarn Rainbow over Junior High School"

戸倉上山田びじゅつ中学校
〜アートが中学校をジャック〜

戸倉上山田びじゅつ中学校
2004/10/9-10
10/9:7:30-17:00
10/10:7:30-15:00
長野県千曲市立戸倉上山田中学校
長野県千曲市大字戸倉2500
戸倉上山田中学校とがびプロジェクト実行委員会


 

毛糸の歩行。
訪れた人に好きな色の毛糸を、両手を広げた分(その人の身長くらいの長さ)だけ切り取ってもらい、つないでいくというもの。ちょっと見ないうちにとんでもないところまで進んでいたりする。

 

 

 

 

「バッテリー方式」と呼ばれる校舎の建築様式は、1階のみ長い廊下でつながっていて、2階、3階には廊下がない。階段が通じているだけで、2階、3階の教室を行き来するには、いったん階段をおりるか、ベランダを伝っていくしかない。このため校舎内はほとんど迷路のような様相をていしており、訪れた人々が今どこにいるのかわからないとつぶやくのを何度も目撃した。そうした中にのびる毛糸の軌跡は、訪れた人の身長の総和であるとともに、それらの人々がたどろうとした、今より先への道程を表わしている。

 

黒板にチョークで結ばれた虹。
台風による大雨で、予定していた虹かけ(ベランダから毛糸を投げてもらう)がなかなかできない中、黒板の上にそれをしてもらう。すこし見ないうちにこれもすごいことになっている。

 

教室では、毛糸を展示するきっかけとなったCD「SATOKO」がずっと流れていた。

 

 

台風がちょうど通過する予定の午後2時から、中学校の図書室を会場として、パネルディスカッションが催された。各地でアート・プロジェクトを展開する若い方たちの報告のほか、今回この中学校に東山魁夷のリトグラフを貸し出している信濃美術館の松本館長、そして本企画の中平先生がそれぞれ話をする。
松本館長が、アートの側の怠慢のようなことを指摘されていたが、それはまったくそのとおりである。アートはセンスであるとともに、まさにアート(技術)でもあり、何かを表現したいのなら、それなりの技術力が必要なのは当然のことだと思う。それは視覚的なものに限らない。もし音楽を使うのなら、最低限度の音楽上の技術を備えた作品を提示するべきだし、文章やトークに関しても同様である。そしてそれは単純明快というのとは全然ちがうものだ。もし技術的に稚拙であってもよいから現代アートというスタイルをとっているとか、うまく表現できないからうんぬんなどという考え方があったとしたら、それは本末転倒というべきだろう。
台風の接近にともない風雨は激しさを増し、予定を繰り上げて初日は4:30で終了。よこなぐりの雨が降る中、再び橋をわたって宿に戻る。

 

 

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