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なかなか1本1本の位置が決まらず(特に最初の4本くらい)、結局、夜の8時くらいまでやってやっと毛糸を41本結んだ。1本に平均15分くらいかけた計算である。
私はここで二本の虹、すなわち通常見える虹である主虹と、運よくその上に見えることのあるすこしうすい副虹を表現した。左の写真にもあるように(毛糸が全然見えないが)、私は赤を一番下に、それから順に波長の長い順に色を結んでいった。これは外延が赤である副虹の形態を表わしている。一方、結んだ毛糸の数である41は主虹を表わしている。主虹の赤い部分が見える角度(虹角)は約42°で、これはデカルト以前から一部で知られていた。そこから1を引いているのは、最後の1本を、見る人がどこに何色を通すかを考えるために残したわけである(他に、赤の虹角が42°である一方、もう片方の端である紫の虹角が40°のため、その間をとった41という数字と考えてもよい)。
知り合いの高橋健太郎くんと越後しのさんも出しているのだが、ものすごい力作で、重量といい大きさといい、すごい感じで、会場一番奥に位置する私の毛糸はまさに吹けば飛ぶような感じだろうか。
今回は大きな屋内展示ということで、虹の地中部分(虹は視点を円錐の頂点として、底面の円周上に見えるが、平地ではその下半分くらいは地中にあたるので見えない。ちなみに高い山や飛行機からだとまんまるの虹が見えることがあるという)をイメージの出発点としている。
発見はライティングで、壁にうつる影のようすがたいへんおもしろい効果をあげていた。高さが4.2mある会場なのだが、もっとあったらもっとおもしろかっただろう。それだけ展示がたいへんではあるが。
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