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ぼくらは歩くよどこまでも(5)
もう風前のともしびともいえるぼくらに明日はあるのか?! 少年たちの悲しいまでに自分たちに誠実な生きざまをえがいた問題作、ついに完結か?

 

 

猫「こたえは、人間だ。人間は小さいころははいはい。大きくなると二本足で歩き、年をとると杖をつく。だからこたえは人間だ」
Ryo「だから、そう言ってるじゃん」
猫「いや、ちがうな」
Ryo「なっ、なんでだよ」
猫「なぜなら、杖をついたじじいでは、すべてを説明することはできん。しかもそのこたえは、おまえが考えて出したものではなく、教えてもらったものをただおぼえていただけだ。それも中途半端にな」
Ryo「くっ…」
M藤「じゃあ、ぼくのはダメなんですか?」
猫、Ryo、僕「はぁ?」
Ryo「おまえ、問題外」
僕「かすってもいないって」
猫「まぁ、まぁ、おまえら、そこまで言うことはないだろう」
僕「でも、ちょっと待ってください」
猫「なんだ」
僕「大きくなると二本足というのは確かにわかるとして、でも赤ちゃんは果たして四本足なんでしょうか」
猫「はぁん?」

Ryo「そうだ、そうだ。赤ちゃんだって足は二本だ。それにじじいだって三本足じゃなくって二本足にきまってっじゃん」
M藤「言われてみればそうだ。おかしい」
猫「…」

僕「っつーか、そもそも何で朝が赤ちゃんで昼がオトナで夜がじいさんなんですか。人間は一日でそんなにトシとらないでしょ」
Ryo「そうだそうだ、おっかしー」
M藤「そうだそうだー」
猫「おまえら、言わせておけば…」
Ryo「あ、逆ギレしてる〜」
M藤「よくないなぁ、そういうの」
僕「それにもともとなんで問題にこたえられないと食べられちゃうわけ?」
僕「ぼくはそんな安易な罰ゲーム的な発想には断固反対します」
Ryo「ダンコはんたーい」
M藤「はんたいのさんせーい」
こうしてどうにか難局をのりきったぼくらわかき血潮は、いつしか田舎道もぬけ、トラフィック・ジャムのうずまくコンクリートのジャングルへと舞い戻ってきたということでした。まる

ブブー

ちなみに歩いて帰ったために塾をサボることになったM藤は、スフィンクスの話をもちだしたものの、先生に軽く「歩いて帰らなきゃよかっただけの話だ」と軽くいなされていました。

 

 

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