新星堂入口左手の展示
「『SATOKO』はここで試聴できます」

 

 

 

 

 

Lifetown Art Tour 4th TRIP 参加作品
produced by "GROUND"

毛糸をたどる旅

2003/12/12-14
クリスロード 
せんだいメディアテーク

 

展示のようす


毛糸で街を結ぶ、あるいはいろいろな場所で毛糸を結ぶこのプロジェクトのもとになったのは、1枚のCDだった。それを私はちょうど1年ほど前に聴いた。『SATOKO』。オウム真理教によって殺害された坂本弁護士一家の坂本都子さんが、生前にのこした詩をもとに、中村裕二氏と国安修二氏がつくった曲。
今回、毛糸の展示のほかに、この『SATOKO』をもとにしたいくつかの企画が立案、実行された。ひとつ目は、仙台クリスロードにあるCDショップ新星堂の協力を得て、『SATOKO』CDそのものを展示すること。1F入口すぐ左手の試聴ブースを、まるまる1台提供してもらった。題して「毛糸をたどる旅 『SATOKO』はここで試聴できます」 。巻きつけた毛糸は、いづみさんによる手よりの毛糸。

 

 

CD『SATOKO』についての詳細はこちら

また、こちらでは試聴もできる。

二つ目は西宮在住の現代アーティストにして、世界唯一の紙コップ・アーティストであるLOCOさんの糸でんわ。特殊なスピーカーにこれをつなぎ、糸でんわから『SATOKO』が聴けるようにする、というもの。私の不手際から、結局『SATOKO』が流れることはなかったものの、街の中の糸でんわは、毛糸を結ぶよりもいっそうその主旨にそうような展示だった。

 

 

LOCOさんは13日(土)に来仙、糸でんわをつくるワークショップを行ったのち、それを新伝馬丁公園に展示した。それはあまりに美しい造形物で、そして何より強くかつ深いメッセージ性を伝えている。その前では、私の毛糸の展示など、全く稚拙としか言いようがない。私が本当に伝えようとしたことは何なのか。結局のところ、この『SATOKO』という物語の、うわ面だけをなぞってひとり悦に入っているに過ぎないということに気づかされる。
LOCOさんの紙コップを使ったもうひとつの代表作「紙コップ人間」。各地でこのコスチュームによる「結婚式」のパフォーマンスが行われている(仙台でもそのうち行われるらしい)。

 

 

最後にこの人、ボサノバ・ソロ・ギターの名手ガロート川村。彼の演奏をはじめて聴いたとき、私は本当に感激した。ギターであんなにいろいろなことができるとは思わなかった。
今回、『SATOKO』を演奏曲目に加えてもらうことを打診したところ、快くひきうけてくださり、2回のステージのいずれにも彼の『SATOKO』を聴くことができた。
ガロートの名演に思わず立ち止まるひとびと。ボサノバ・ナンバーのおりには、「悲しくて聞いていられない」と、中座するご婦人がいたり、突然リクエストをしておひねりをわたす男性がいたり。おそらくこんな場所で、こんな演奏を耳にすることに、ひとびとは新鮮な驚きを感じて立ち止まる。その、まさに文字通りのライブ感。それを、視覚的なアート、それも単なるアクションによるそれではないもので表現できないだろうか。それが時間と重なったものとして表現されるような。

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