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入賞した方には1/7までに連絡します、とあるのでだめだったのだと思っていると、9日にハガキで「入賞のお知らせ」というのが送られて来る。うれしいなぁ、賞金ももらえるんだぁと思って会場に行くと、なんか事情がちがう。状況を私なりに解釈すると、応募作品が全部で27点しかなく、結局全部会場におさまってしまう程度の数なので、全部飾り、それを「入賞のお知らせ」ということでご案内してくださったらしい。よく見るとハガキ本文中では「入選」になっている。こういう用語とか慣習というかしきたりというかがわかってないので、ぬか喜びしたりして、なんとも興ざめなことである。
高山登、八木文子両審査員のコメントみたいなものも読んだのだけれど、何度読み返してもアタマに入らないというか、ホントに言いたいことを伝えようとして文章書いてるんだろうかこの人たち、という感じがする。私の読解力が足りないのだろうか。「愛」というテーマを前にとまどう応募者たち、ということを両者とも声高に叫ぶんだけど、どう見ても私には大きすぎる包丁(というよりゼンゼン場違いな道具)を鳥のアタマにふりあげようとする(酉どしだから?)こっけいな図が浮かんでしまうのだ。とまどってるのはいったい誰、というかどっちなんだろう。会場に並ぶ作品の質の低さはホントにご指摘のとおりなんだけど、結局テーマが「愛」だからというだけで、作品それ自体をすべりぬけ、「愛」ばかりが空回りしていくようすは、それを何か後生大事な偶像みたいなもの、神聖なものはここじゃないどこかにある、みたいな生まじめで、それゆえに不自然な「哲学的」態度、世界の問題をみんなはわかってない、みたいなひとり芝居、ご立派な「形而上学」に見えるんだけど、どうなんだろう。というか、なんでアートやってるのに、こんな「決められたテーマ」につきあわされなきゃならないんだろう。もう中学生のときからこれにはコリゴリしてるのに。
でももっとすごいのは、その「テーマ」に沿ってやっぱりマジメに「ピュグマリオン」というタイトルをつけたのに、「ビッグマリオン」とかわけわかんないタイトルが印字されていたことだろうか。それとももしかして、これらすべて(審査やら審査員のコメントやらすべて)ふくめてまじめにやってるコントの一部なんだろうか。たとえばそれこそプラトンの『饗宴』みたいに、酒飲みがてら、それぞれうけねらいをかねてるかも、という意味でたわむれに「愛」についてを一席ぶつような。
木 片
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